医療機器の基礎

承認・認証・届出の違いを整理する

医療機器の承認・認証・届出について、対象と手続きの違い、PMDA・厚生労働大臣・登録認証機関の役割を整理します。購買・品質確認で番号、販売名、製造販売業者を照合する観点も解説します。

承認はPMDAの審査と厚生労働大臣の承認、認証は登録認証機関、届出はPMDAへの提出として整理した生成概念図

まず結論

承認はPMDAの審査を経て厚生労働大臣が行い、認証は指定された対象について登録認証機関が行います。一般医療機器の届出はPMDAへ届書を提出する手続きで、品目審査を伴いません。対象となる手続きは、クラスだけでなく一般的名称や基準の適用範囲、個別品目の資料で確認します。

  • 承認PMDA審査・大臣承認
  • 認証登録認証機関
  • 届出PMDAへ届書を提出
  • 確認する情報番号・販売名・業者名
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承認・認証・届出は、対象と担当機関が異なる

製造販売とは、医療機器を市場へ出荷する側の手続きに関わる言葉です。ここでは品目ごとの承認・認証・届出を比較します。院内で製品を購入する手続きや、事業者の業許可と同じものではありません。

画面が狭い場合は、表を左右にスクロールして確認できます。

医療機器の製造販売手続きの基本的な対応
手続き対象の基本的な考え方担当機関と違い
承認クラスIV、およびクラスII・IIIのうち認証対象とならないものPMDAが審査し、厚生労働大臣が承認する
認証クラスII・IIIのうち、厚生労働大臣が基準を定めて指定し、認証基準の範囲に適合するもの登録認証機関による品目ごとの認証
届出一般医療機器(クラスI)PMDAへ製造販売届書を提出する。提出された届書の品目審査は行われない

PMDAの説明では、クラスIIでも認証基準に適合しない場合は承認の手続きになります。クラスIIIにも認証の対象があるため、クラス番号だけで「認証」「承認」を決めつけません。一般的名称、使用目的、基準の適用範囲を対象品目の正式資料に照らして確認します。分類と手続きの対応(新しいタブ)・第三者認証の対象(新しいタブ)

承認はPMDAの審査と厚生労働大臣の承認、認証は登録認証機関、届出はPMDAへの提出として整理した生成概念図
手続きと担当機関を整理した生成概念図です。行政機関の公式図や証明書ではありません。対象区分と基準の適用は、本文と個別品目の正式資料で確認してください。

クラス分類の意味と、法律上の医療機器の定義は、医療機器のクラスI〜IVとは、医療機器とはもあわせて確認できます。

届出を「承認取得」と言い換えない

一般医療機器の届出は、届出者の責任で法令に沿って行う手続きです。届書の審査がないことは、守るべき条件がないことを意味しません。提出前には製造販売業許可や製造所の登録等も必要とされ、品目の届出とは分けて確認します。PMDAの届出手続き(新しいタブ)

また、手続きの準備と完了は区別します。TEXIAの先行Class I 3品目は、届出完了と正式資料の照合前は「製造販売届出に向けた手続き進行中」です。この記事は、個別製品の届出完了や発売を示すものではありません。

02

番号は、販売名と製造販売業者を合わせて確認する

本体や直接の包装にある医療機器の区分、承認・認証・届出番号等は、製造販売に関する情報を確認する手掛かりです。番号を見つけた後は、その番号が手元の販売名・製造販売業者に対応するかを確かめます。似た名称の別製品の情報を、そのまま転用しないようにします。PMDAの包装表示の確認案内(新しいタブ)

一般的名称・販売名・型式や品番を読み分ける観点は、一般的名称と販売名の違いもあわせて確認できます。

確認したいことに応じて、原典を使い分ける

  • 手続きの対象と基準:PMDAの制度案内と認証/承認基準等検索(新しいタブ)で、対象や適用範囲を確認します。基準の存在だけで個別品目の手続き完了とは判断しません。
  • 電子添文と安全情報:医療機器情報検索(新しいタブ)で、名称・番号・企業名等を照合します。電子添文が公開された品目が検索対象であり、見つからないことだけで未承認・未届出と決めつけません。
  • 認証に関する公表情報:認証品目リスト(新しいタブ)では、認証番号・販売名・業者名等を確認できます。収録時点や整理・取消に関する項目にも注意し、最新の状況は製造販売業者の正式資料と照合します。
  • 届出完了の確認:必要に応じて製造販売業者へ届書の控え・受付に関する資料を確認します。PMDAの案内は届書提出後の受付を区別しており、準備中という説明だけでは完了確認になりません。

厚生労働省の電子添文記載要領では、原則として承認・認証・届出の一品目ごとに電子添文を作成しますが、複数製品や製品群をまとめる場合もあります。番号と販売名が一致していても、対象の型式・仕様と使用条件を文書内で確かめる必要があります。電子添文の作成単位(新しいタブ)

届出を承認と書かないなど、製品説明の表現と根拠を照合する観点は、医療機器の広告表現もあわせて確認できます。

番号と対象製品を確認した後に、電子添文の各項目を読み進める観点は、電子添文の読み方もあわせて確認できます。

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実際の医療現場では、購買・品質確認の資料を照合する

新規採用や発注品の受領時には、制度上の情報と実際の製品が対応しているかを確認します。以下は公的資料から整理した一般的な確認観点です。特定施設の院内手順、診療経験、採用実績を示すものではありません。

  1. 対象を特定する:包装と発注資料から、正式な販売名、型式・品番、製造販売業者を整理する。
  2. 手続きの種類と番号を照合する:承認番号・認証番号・届出番号のどれかを読み、対象製品の電子添文や製造販売業者の正式資料と対応を確認する。
  3. 使用条件まで読む:使用目的又は効果、使用上の注意、対象の型式・仕様を確認する。手続きの種類を、品質の順位や個別患者への適合保証として扱わない。
  4. 不一致は確認してから判断する:名称・番号・業者名や資料の版が一致しなければ、推測で補わず、製造販売業者や施設の購買・品質担当者に確認する。

承認・認証・届出の確認と、予定する用途や組み合わせへの適合確認は別の確認事項です。実際の選定・取扱いは、対象製品の最新の電子添文、製造販売業者の情報、所属施設の手順に従ってください。

医療機器の包装と確認資料を照合する手元の生成イメージ
資料照合を表す生成イメージです。実在施設・製品・院内手順の写真ではなく、描かれた表示から手続きの完了を確認することはできません。

関連する制度・表示の解説は医療機器の基礎:定義・分類・制度から確認できます。

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承認・認証・届出についてよくある疑問

届出済みは、PMDAの承認を受けたという意味ですか?

異なります。一般医療機器の製造販売届出は、PMDAへ届書を提出する手続きです。PMDAは提出された届書の品目審査を行わないため、届出済みを承認取得済みと言い換えません。

クラスIIなら、必ず認証の対象ですか?

必ずではありません。厚生労働大臣が基準を定めて指定した対象か、製品が認証基準の範囲に適合するかを確認します。クラスIIでも認証基準に適合しない場合は承認の手続きが必要になります。

番号が確認できれば、予定する用途に使えますか?

番号は製造販売手続きの確認に使う情報です。それだけでは予定する用途や他の機器との組み合わせへの適合を判断できません。対象製品の使用目的又は効果、使用上の注意、型式や仕様も照合します。

PMDA検索で見つからない場合、手続きが未完了なのでしょうか?

検索結果だけでは断定できません。医療機器情報検索は電子添文が公開された品目を対象にしています。名称表記や製造販売業者を確認し、包装・正式資料との対応を業者へ問い合わせてください。

更新履歴:2026年10月25日、承認・認証・届出の違いと、番号・販売名・製造販売業者の照合観点を公開。2026年10月27日、電子添文の読み方への文脈リンクを追加。2026年11月4日、広告表現と根拠の照合に関する文脈リンクを追加。

根拠資料

参照した公的資料

日本の医療機器の製造販売手続きについて、公開原典を確認しました。個別品目の手続き完了や使用可否を認定するものではありません。資料確認日:。

  1. 医療機器PMDA|クラスと手続きの関係、掲載図のクラスII・IIIの認証基準への適合条件を参照(新しいタブで開きます)
  2. 製造販売届に関する手続きPMDA|一般医療機器の届出、届書の審査を行わないこと、事前の業許可等と受付の確認を参照(新しいタブで開きます)
  3. 第三者認証の医療機器PMDA|指定された対象の品目ごとの登録認証機関による認証を参照(新しいタブで開きます)
  4. Q2 ある製品が医療機器かどうかを確認する方法はありますか。PMDA|本体・包装の区分と番号、使用目的又は効果・使用上の注意の確認を参照(新しいタブで開きます)
  5. 医療機器情報検索PMDA|電子添文公開品目が検索対象であること、名称・番号・企業名等の検索項目を参照(新しいタブで開きます)
  6. 認証品目リストの公表についてPMDA|認証番号・販売名・業者名等の掲載項目と情報時点を参照。確認時は2026年8月認証分までの案内(新しいタブで開きます)
  7. 医療機器の電子化された添付文書の記載要領について厚生労働省|承認・認証・届出品目と電子添文の作成単位、複数製品を含む場合の取扱いを参照(新しいタブで開きます)
  8. 認証/承認基準等検索PMDA|認証基準・承認基準・審査ガイドラインの確認先。確認時の表示は2026年9月30日現在(新しいタブで開きます)
医療監修者

倉田 照久